先生が走り去った後には俺たちが残された。 「ねぇ、なんかさこうしてみんなでゆっくり話す機会なさそうだし、お祭りまで話さない?」 「あ。ごめんなさい。私…帰りますね。ばいばい」 「おぅ。またな」 「まったねー」 「じゃぁ」 何か、違和感があった。 そう。今までは「お祭りでね」と言っていたのだ。 その後の話は頭に入らなかった。 真や雪、良樹の死ぬという夢の話も、しょうらいの夢、家族の話も。