俺みたいな人間が考えたって、無駄なんだろう。
止めよう。
疲れるだけかも知れない。
しかし、詩織はいいとこのお嬢様だった可能性があるのか。
それはそれで面白いな。
でも俺らが出会うことは無かった。
出会ったとしても、詩織の両親と同じ道を歩むことになる。
「あいつの悲しい顔はさんざんだ」
俺はソファーの上で寝返りをうつと、突然の睡魔に襲われた。
詩織の養女でも、両親のとこへ来て疲れてるんだろう。
おまけに俺の家よりも優秀な、間宮一族の話も聞いちゃって。
これで疲れないほうが無理ある。
こんな疲労感久々だ。
五時間以上に及ぶ、手術の見学よりも疲労が半端ない。
詩織の傍で寝たいけど、そこに戻る気力さえ残っていない。
「詩織ぃ」
動きたいけど動けないって、どんだけなんだよ自分。
詩織も若干心配なのに。
あいつまた、苦しそうに寝てたらどうしよう。
あぁ、大丈夫か。
さっきはあんなに笑顔だったじゃないか。
なら、大丈夫か....

