紗智子さんは誰よりも凛々しくて、笑顔だとえくぼがハッキリと両方に出る。
そして、極めつけはこの爆乳。
「良かった、詩織ちゃんがソコソコ胸のある子で」
「ふぇ?」
「ゴメンね~さっき慧が胸聞いてる時にちょこっとだけ」
親指と人差し指を使って、ちょこっとをアピールしてくる紗智子さん。
ぬわっぁぁぁぁ!?
慧何してくれちゃってんの!?
「大丈夫よ、慧と私しかいなかったし」
「はぁ…」
「凄く必死で、カッコよかった。
本当に医者?って疑うくらいに、慌ててて、何だか不謹慎だけど爆笑だったわ」
人を生態扱いするアイツが?
私が酸素不足で倒れたくらいで慌てる?
「初めて慧に会ったのは、向こうが中2くらいの時でね、私が…20の時かな」
「えっ!?6歳くらいしか変わんないんですか!?」
「えぇ、だから思いっきり抱きしめたら、泡吹かれて、顔が真っ青になっててね。
中学は私のせいで女嫌い。
高校まで口も聞いてくんなかったんだから」
慧にそんな過去があるとは。
ってか、慧のお父さん凄すぎるでしょう…