心配してくれるのは、慧が私の彼氏だからじゃない。
慧が私の彼氏という立場の前に、一人の医者だからだ。
普通だったら、
これが普通の会社員なら
体重の減りや増えが分かっても、㎏までは分からないハズだ。
いや、㎏まで分かる医者も珍しいのだろうけど。
でも、一般的に顔色まで気づいてくれないんじゃないだろうか。
化粧をしているなら、尚更だ。
しかも慧は、この痩せがダイエットとかでの、健康的な痩せじゃないことまで見抜いているだろう。
きっと理由までは、分かっていないだろうケド。
「医者だから?」
涙声の自分が、最近多くなった気がする。
こういう時に、凄く気にしてしまう自分がいる。
『彼氏は医者で、
私はただの社会人』
医者だって社会人の一員なことは、分かってる。
でも、医者がただの社会人になることは簡単だけど。
私のようなただの社会人は、簡単には医者になれない。
そう考え出すと、無限のループにハマったように抜け出せない。

