慧は脱衣場まで一直線。
ジタバタ暴れても、無駄だと分かってきた。
「慧?」
脱衣場の前で立ち止まって、慧は抱っこしたまま私を見つめる。
「選択肢、やろうか」
「はい?」
「1、俺の目の前で体重計に乗る。
2、自分の口から素直に言う
………さぁてどれ?」
結論、自分の体重は言わないといけないの?
そんな恥ずかしい行為があるとでも?
身体見られるより、恥ずかしいじゃない!!!!
でも言わないと、辱めを受けるんでしょう?
彼氏に、体重計に乗る彼女……という絵図。
「悲惨だッ」
「詩織、どーすんだよ」
「ま、待ってよ!!」
慧の目はマジ。
ついでに私は、マジで嫌なんですけど。
「慧、どんぐらい減ったかは駄目かな?」
「減ったことは、認めるんだな」
「……うん…………」
私の頷きを見て、慧は私を下ろす。
「いくつ減った」
「1.8㎏より減った」

