『何で連絡しない?
何かあったのか?』
『声じゃなくていいから詩織を感じたい』
『詩織
誕生日おめでとう』
『今日は俺の誕生日。
覚えてくれているか?』
『今日は、
付き合い始めた日。
この日は詩織から、メールくれると思ってたんだけどな』
『今日は、俺が詩織にプロポーズした日。
こんな俺と、ついて来てくれるか?』
絵文字なんて、一つも無かった。
なんとも堅すぎるメール文。
こんなのを返すほうも大変じゃない。
でも、驚くくらいに慧が素直で真っ直ぐ。
こんな一面も、慧は持ち合わせていたんだ。
感情が薄い男じゃ無かったんだ…………。
「こんなの、届いてないよぉ……………」
慧はため息をつくと、私の手から携帯を奪う。
「だって、送ってねぇーもん」
「………………」
はぁ!?!?!?!?!?!?!?
今なんて言った?
聞き間違いじゃなきゃ、『送って無い』って言ったよね!?

