プロポーズされた一週間後に、いきなり彼はうちに来て『話がある』と言った。



あまりに真剣な瞳だったから、婚約破棄とか不妊症とかを告げられるのかと焦った。



まぁ。
聞いた後に違う意味で焦ったのは確かなんだけど。




『一年くらい、
地方の病院に行って来ていいかな?』




いきなり言われた遠距離宣言?に、開いた口は塞がらない。



『はぁ?なんで?』とため息混じりに言ったのは覚えている。




『尊敬している先輩が、地方の病院にいて、ちょっと見て来たい』




一年という日数がちょっとなのかは不明だけれど簡単には頷けなかった。



でも彼は、私には理解不能の医療用語を並べて、私に説得。



訳の分からない単語を並べられた私に頭痛が襲いかかり、渋々OKした。



ただのOLに、医療用語を並べんなっつーの。



すると彼はいつになく、嬉しそうに私を抱きしめて、一晩中愛してくれた。



しかし問題は、次の日だった。