暁はあたしが免疫ないの知っててやってるからな…。





「暁、捺亜ちゃん、おはよ!」

「虎太郎くん。おはよう。」

「コタ朝からうるさい。」

「暁はちゃんとおはようって言いなさい。」

「うるせ。」





昨日決めた通り、虎太郎くんにもつき合ったことは秘密。




まぁ、バレたらバレたでいいんだけど。





わざわざ言うのも恥ずかしいからちょうどいいかも。






「捺亜ちゃんもさ、そろそろコタで良いよ?呼び方。」

「でも虎太郎くんもちゃん付けじゃん。なんかそれで慣れちゃった。」

「それもそうだな。そういえば暁、すぐに呼び捨てだったよな?いつもなら名前言うのにも時間かかるのに。」

「はぁ?なんで?」

「心開いてないから、らしいよ。」





変なとこで人見知り?





おもしろ。





「それは捺亜が会ってすぐに、アンタは見下されてるみたいで嫌だからそれ以外で呼べって言われて。」

「苗字じゃないのも珍しいだろ。」 

「如月より捺亜のほうが言いやすい。」

「まぁ、確かに。」






へー、そんな秘話が。





「まぁ、最初から気になってたからってゆう説もあるけど。」





暁にそう耳元で小さく言われて赤面。





この顔でどうすんのよ…。





だんだん言い返せなくなってくる。





完全に主導権は暁。




悔しい。




でも、あたしはそれくらい暁が好きなんだな、きっと…。