聖子さん…かな。




触れないでおこう。





食後、お風呂の順番待ちでテレビを見てたら武さんが隣に来た。







「捺亜ちゃん、あれから祐介は?」

「相変わらず音信不通です。武さんや聖子さんにも連絡ないですよね?」

「残念ながら。」

「あの、邪魔になったらいつでも言ってください。」

「捺亜ちゃんてストレートだよね…。俺たちは捺亜ちゃんが邪魔で言ってるんじゃなくて、純粋に友達探しだから。」

「すいません…。」

「極端な話、もし祐介が帰ってきても、捺亜ちゃんがこの家にいたいって言うなら大歓迎なくらい捺亜ちゃんを受け入れてるから。」





おい、バカ親父。




人を見る目だけはあるみたいだね。





親父の友達はいい人だよ。





「ありがとうございます。」

「だいぶ慣れたみたいだね。この家。」

「はい。」

「あんなに嫌がってたから心配だったけど。」

「ははっ…。」

「暁とも仲良いみたいだし。つき合ってくれればもっといいけど。」

「え。」

「はは、なんてな!」

「あはは…。」





とにかく、今日はすごくいい日です。