着替えて一息ついて、ようやく頭が追いついたかんじ。






あたし、暁とつき合ってるんだ…。





あたしは暁が好きで、暁はあたしが好き?




それってすごいことだよね?





嬉しくて顔がゆるむ。




1人でいるときしかこんな顔出来ないよ。





「お母さん、あたし初めて人を好きになったよ。でね、思い届いた。」





小声でお母さんにも報告。




戻ってきても親父には言ってやんない。





「捺亜、飯だって。」

「わかった。」




最初は居候なんて最悪だと思ってたけど。




武さんも聖子さんもよくしてくれるし。




この家での生活は楽しいし。




友達も出来たし。




好きな人もできた。






なんかすごいなぁ、なんて思って。





今日のあたしは変だよね。





「武さん、顔…」

「心配しないで…。」

「あ…はい。」