「あ、そうだ。」

「なに?」

「俺って嫉妬深いみたいだから。よろしく。」

「みたいって…。」

「嫉妬したことなんてねぇし。でも今日捺亜が告白されたって聞いたときのアレは多分嫉妬だと思う。」






安心してよ。




あたしは嫉妬されんの嫌いなタイプじゃないみたいだから。




だってそれ、好きって証拠でしょ?




言ってやんないけど。





「あたしもすぐ嫉妬するかもよ?」

「めんどくせぇな。」

「なにそれー。」

「でもイヤじゃねぇかも。」




暁って甘いよ。




おかげさまであたしはドキドキしっぱなしだよ。




ねらってんの?





「ただいま。」

「ただいまです。」

「おかえり。って、ん?あんた達…」





え、聖子さん気づいた!?




「あんた達、あたしのシュークリーム食べた?昨日買って置いといたのに無くてさー。」

「父さんだろ。昨日食ってた。」

「はぁ!?昔あんなに痛めつけたのに…。今度こそ許さない。」

「はは…。」





武さん、命が危ないです…。





「行くか。」

「うん。」





とりあえず2人で暁の部屋に入って一息。





「一瞬でバレたかと思った。」

「母さんなら気づきそうだしな。」

「そんなに全力で隠してるわけでもないけどね?」

「まぁな。」





でもおもしろいからねー。





「じゃ、あたし着替えるね。」

「あぁ。」





そう言って自分の部屋に戻った。