ラブ☆ライフ

「ただいま。」

「ただいまです。」

「おかえり～。」






うちの親、とくに母さんにかなり気に入られてる捺亜。





捺亜はそれに答えようとしてる。





それくらい心を許したらしい。







「これ…今日家庭科で作ったんです。マフィン。聖子さんに…。」

「ありがとー！もう、捺亜ちゃん可愛すぎる。アンタも見習いなさいよ。」

「俺が渡したらキモいだろ。ってか母さん絶対キモいって言うだろ。」

「それもそうか。」






そんなやりとりをしてから部屋に戻った。





部屋に入ってすぐ、ドアがノックされた。






「はい。」

「暁…これ。」

「ん？」

「お礼…だから。余っただけだし！恥ずかしいから内緒ね？じゃ！」






捺亜がかなり照れながら渡したのはさっき母さんに渡してたのとおなじもの。






ってかさ。





なに今の。





…かわいいだろ。





悔しいけど。




絶対言ってやんないけど。






あいつはなに？





いわゆる小悪魔ってのか？





ツンデレ？





あー…。





あんな女俺のまわりにいたことねぇよ。