「おまえさ…」

「なに?」

「男やだとかないの?」

「わかんない。武さんは男って感じじゃないし、虎太郎くんは友達だし!」

「は?俺は?」

「わかんない。でも大丈夫。」







なんだよ、わかんないって。






「ねぇ、なに二人でこそこそ話してんの?」

「別に。」

「えー?あれ、もしかしてそういうこと?」

「どういうことだよ。はやくいくぞ。」







バカな妄想してるコタはしらねぇ。






俺は捺亜のペースにあわせる。







コタはニヤニヤニヤニヤ…。







「じゃ、帰りに。」

「ねぇ、ほんとにいいの?」

「うるせぇな。恥ずかしいから確認とかすんな。」

「…はいはい!じゃあね。」






捺亜は自分の教室に向かった。






「お前等急に親密度が増したな。なんかあったのか?」

「まぁ。でも別に親密度増したりとかしてないし。変わんないし。」







コタの目はごまかせないか?





コタなら話してもいいけど。






捺亜がいいって言ったわけじゃないし。





やめとこー。