「明日から1人で帰るな。」

「バカにしてんの?帰る人いないから1人なんだけど。」

「うるせぇな。俺のとこ寄ってから帰れ。」

「なんで暁のとこ行かなきゃ行けないの?目立つし。」

「俺がいっしょに帰ってやるって話だろうが!」

「知らないから!…って、え?」







やばい、恥ずかしい。





驚いてる捺亜。








「じゃ、おやすみ。」

「え、暁!あ…ありがとう。」








だから、その顔やめろって…。








なんで俺動揺してんの?







きもいから…。







次の日の朝は捺亜と一緒に出て一緒に歩く。








「…なんであたしについてくるわけ?」

「お前について行ってんじゃねぇ。」

「ついてきてるから。バカ?」

「行きも一緒にいてやる。」

「なにそれ、うざいんだけど。」






そういいながら俺の隣を歩く捺亜。






あー…もう…。








「暁、おはよ。って、捺亜ちゃん!久々に朝一緒?」

「うん、まぁね。」

「なんで?」

「えっと…」

「父さんが捺亜は方向音痴すぎるからって。」

「なにそれ。よく今まで遅刻しなかったな!」

「あははっ…。うん。」






捺亜は黙っててほしいらしい。





まぁ、言うことでもないし。