ラブ☆ライフ

その瞬間、暁があたしを抱き締めた。







「え…?」

「イヤなら離すけど?」

「このままでいてあげる…。」

「素直じゃねぇな。」







暁はすごく安心する。





なんでかはわからない。





ただ、離してほしくない。








「なんで俺に電話した?」

「今言うの…?」

「泣いてるとこ悪いけど。」

「わかんない…よ…。」

「ふーん?」







それからは何も言わず、あたしが泣きやむまでそのままで居てくれた。







「大丈夫か?」

「うん…。」

「帰るか。」

「うん…。」






暁の隣で家まで帰る。





まだ少し気持ち悪い。





だけど、だいぶ楽なのはきっと暁のおかげ。





素直に言えないけどありがとう。