*捺亜





真嶋家に居候して1ヶ月がたった。






だいぶ慣れてきてて、楽しめるようになった。







暁とは相変わらず言い合ってる。






でも、あたしには虎太郎と暁しか友達がいない。







ちなみに、クラスは静かというか、平和というか。







たぶん、暁が怖かったか、暁に言われたことが残ってるんだと思うけど。







あたしにはどうでもいいけど。






繋がらない親父の携帯に電話をするのが寝る前の日課になってる。







番号が戻る訳ないのに。







「捺亜ちゃん。」

「あ…武さん。」





戸を開けっ放しにしてたから、武さんがきた。






武さんはいつもの笑顔…だったのに、少し険しくなった。







「祐介…なんでもない。」

「親父?」

「…祐介と繋がった?」

「…全く…。」

「そっか。」 







あんなのを心配してくれてるんて…。





あのクソ、どこにいるんだろう…。