なんなの、ほんと…。







「よくあたしを1人で置いてけるね!?」

「捺亜。父さんは、捺亜を信じてるんだ。大丈夫、父さんの娘なんだから。」

「…なに良いことっぽいこと言ってごまかしてんだよ!!」

「あ、バレたー?」

「親父が自分を父さんって言うときはごまかしたいときなの。」

「なっちゃん俺のこと知ってるね!さすが親子!」

「そのキャラきもいって。」







これダメだ。





戻ってくる気なんかない。







最低!!








「親父はあたしなんかどうでもいいんだね。よく分かった。」

「捺亜?」

「さようなら!!」






もう知らない、あんなクソ親父!!






35にもなってガキかって!!





まだ十代であたしを産んだ親父たちが苦労してたのはわかる。






母さんが死んでから、親父はもっと大変だったと思う。







これって、あたし捨てられたのかな…。