「如月さん。」

「…今日はなに?病み上がりなんだけど
。」

「何もしないから。…暁くんにきらわれたくないし。」





とっくにきらわれてるんだけどね。





あたしに何かをしたからじゃなくて、暁にめんどくさいことさせたから。






「で、なに?」

「あの子、転校生。一昨日からなんだけど、如月さんが担当だから。慣れるまで。」

「はぁ?バカなの?あたしのいない間にあたしに決めて、しかも一昨日から今日までどうしてたわけ。」

「じゃ、よろしく。」





質問に答えない、と。




常識はないのか。




まぁ、もう高校生だし。





なにもしなくていいか。





それにしても静かな子だなー。





和風美人ってかんじ。





なんで男子も騒いでないのかな。






「迷惑はかけないから。ほっといてくれて大丈夫。」





キレイな声で言われた言葉は、その子からあたしに向かって。





それにしても、おなじようなこと誰かも言って…。





あ。




あたしか。