ラブ☆ライフ

「暁くん、呼び出し。」

「今忙しいから無理っていっといて。」

「えっ…。」

「俺のためだと思って、な?」

「う、うん…。」







呼び出しなんて絶対行かない。






何で俺が行かなきゃいけねぇの?








「暁、お前なぁ…。」

「ん?」

「綺麗な顔してえげつねぇ…。」

「そりゃどーも。」







中学のときはそれなりに彼女いた。






まぁ、好きだったかは覚えてないけど。






でもしばらくは彼女とかいらねぇな。





恋とか出来そうもないし。








「一度きりの高校生活だぞ…って、あぁ!あの子!やべぇ美人じゃね?」

「は?」






コタが指さす方には1人の女。





偏見だと思うけど、俺のまわりの女ってのはどこに行くにも誰かと一緒なのが多いから、1人で移動してる女が珍しく感じた。





顔は…まぁ、美人だと思う。






ヘタな芸能人よりはカワイイ。






だけどやっぱ興味ねぇな。








「俺まじで話しかけようかな~。」

「勝手にしろ。」

「名前くらいは知りたいよな?」

「名前も知らずに騒いでたのか、バカコタ。」