ラブ☆ライフ

*捺亜




久々に家に帰ったら埃っぽかった。





親父が帰ってきた形跡はない。




まぁ、そんな気はしてたけど。






取りに来た荷物を鞄にいれて、少し掃除してたら昼の時間。




何となく。




ほんとになんとなくだけど、暁の声が聞きたくなって思わず電話をかけてしまった。






帰ってきたら聖子さんがご飯を用意してくれてて暖かかった。





「捺亜。」

「ん?」

「家どうだった?」

「普通。」

「ふーん。」

「お前等、それ付き合いたてのカップルの会話か?」





そんなに?




でもこれが落ち着く。




空気的には付き合いたてのカップルじゃないかもだけど。





「あ、武さん。これ、道の途中の店にあったんです。安物ですけど。」

「なに?あ、財布だ。」

「いっつもボロボロの使ってるから。あと、感謝の気持ちです。」

「まじ?そんなのいいのにー。この子イイコです!聖子~。」

「はいはい、良かったね。でも、捺亜ちゃんほんとに良かったんだよ?」

「あたしが勝手にしたくてしたんです。」





ほんとに感謝してるから。




だから、あれを見かけて、すぐに武さんのこと思い出したし。




きっと聖子さんにピッタリのものを見つけたら思い出す。





暁のことは…いつもだけど。






そうやって親父のことを思い出さなくなるかも。





でも、真嶋家が受け入れてくれるなら、この家族となら…。





なんて、ね。