「捺亜。」

「ん?」

「お前、父親の話してても悲しい顔しなくなった。」

「そう?もう待つしかないし。最近は楽しいし。それに…暁いるし。」

「安心した。じゃ、あとでな。」

「うん。」





やっぱりなんだかんだで暁は優しい。




あたしを見てくれてる。





そういうところが、余計好きになる。





でも、ほんとに、親父の話が出ても、つらくなくなった。





このまま、忘れてくのかな。




それも…いいかもしれない。






「ただいまー。」

「武!おかえり!実はね……」






そのあと、夕食から寝るまでずっと武さんに質問されたり話を聞いたり、大変だった。





「なんなの、父さん酔ってる。」

「げー。ほっといて。」

「じゃ、寝る。捺亜も、もう寝ろよ?」

「うん。おやすみ。」






楽しかったけど、ちょっとめんどくさい一日でした。