ラブ☆ライフ

*捺亜




「如月さんて足速いんだね。」

「そう?」

「…ごめん、あたし達あそこのグループが怖くて如月さん避けてた。」

「それでいいよ。あたしもう恨むとかそういうことどうでもいいから。じゃ。」






少しは過ごしやすくなったのかも。




行事に力なんてないと思ってたのに。






暁のおかげだなぁ。






「お前速すぎ。」

「暁。」

「なにあれ。」

「知らないよ。久々にちゃんと走った。」

「体育とかは?」

「手抜き。ジョギングみたいな。」

「まじ?まぁ、お前さっきクラスの人と話して笑ってたし。よかったな。」

「うん。」




暁はちゃんと見ててくれたんだね。





それから急に笑いだした暁。





「で?捺亜はなんでちゃんと走ったの?」

「へっ?別に意味はないけど?」

「約束のためだったりして?」

「約そ…ち、違うから!」

「ほぅ、その約束とは?」

「だから、キス…って、虎太郎くん!?」