ラブ☆ライフ

俺、ふつうに満喫してるよなー…。





自分がこんなに1人の女を好きになって、しかもこんなことしちゃうような奴だとは知らなかった。






「あー終わった。暁パン食うか?」

「コタ…。」





コタが戻ってきた瞬間、どちらからでもなく手を離した。




終わるの早すぎだろ、バカ。




隣の捺亜をみるとものすごく笑顔。





カワイイ奴…。






「これ終わったら昼だって。」

「もうそんな時間か。」

「ヒマだったな。」

「めんどくさいのは午後からだからね。」

「別に俺らはめんどくさくない。」

「暁まじムカつく。」

「あのさ、わかりにくいから2人ともいつもとおなじトーンで言い合いすんのやめてくんない?」





言い合ってもケンカにはならない俺と捺亜。




言い合うことになるのはわかってるからな。





そうしてる間に昼休憩になった。





飯食ってそのままダラダラ。




体育祭の光景じゃないだろうな。





「俺トイレ行ってくるわ。」

「勝手にいけよ。」

「暁の冷たさが増してるのはキノセイか?」





気のせいじゃないかもな。





「捺亜?」

「はい?」

「俺これでも心配してる。」

「なんで。」

「むりやり体育祭来させたの俺だし、朝も強引にやったし。」

「強引だってわかってたんだ。」

「うるせ。」





あれしか思いつかなかったんだっつの。




「大丈夫か?」

「大丈夫。暁が近くにいるから。」

「ふざけんな、襲うぞ。」

「はぁ!?」





そんな誘うようなこと言うなって。