ラブ☆ライフ

「ただいま。」

「ただいまです。」

「あ、おかえり!」

「おかえり~。」

「なんで父さんいんの?」

「仕事がはやく終わったから。」

「リストラ…」

「じゃねぇよ。お前なぁ!俺わりと偉い立場なんだぞ?」

「着替えてくる。」






父さんをスルーして俺と捺亜はそれぞれ部屋に戻った。





飯を食って風呂にも入ったあと、捺亜は本当に俺の部屋に来た。





「数学。教えて?」

「一番得意。」

「ラッキーじゃん。」





ミニテーブルに並んで座る。





「ここ。」

「こんなのもわかんねぇの。」

「ふざけんな。」

「はいはい。これは…」





俺が彼女に勉強教えるとは…。




自分でも不思議だと思う。





「…ってわけ。」

「なんかわかったかも。」

「ほんとか?」

「ほんと!暁、意外と教えるの上手いよ?」

「意外と、って。一言多いんだよ。」





まぁ、嬉しくないこともないけど。





「あ、解けた。」

「おめでと。」

「なんで暁に言われるとムカつくんだろーね。」

「さぁな。」

「次これ。」

「まだあんのかよ。これは…」