えっ!! 「なんで、紘が出てくるの?」 「あ~、いや~・・・。あっ!!時間ヤバイよ。体育館に行こう。」 話をはぐらかされた。 でも、本当に時間はヤバイ!! もうすぐ、体育館で、なにかが始まる。 「ほら、早く。」 そう言って、雅也はあたしの腕を掴んで、すたすた歩いていく。 あたしは、黙って雅也について行く。 もし、雅也がいなかったら、一人でうじうじしていて、体育館に行く気すらしなかったと思う。