グイッ





雅也に腕をひっぱられて、顔が雅也の胸にあたる。





今、あたしは雅也に抱きしめられている。







「理由は言わなくていいから、泣いていいよ」







抵抗することも出来たけど、あたしは雅也の胸で泣いた。










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何分か泣いて、ようやく泣き止んだ。







「ごめん、ありがと。」






雅也にお礼を言う。






「いや、別に・・・。本当に何やってんだよ、紘は。」