「由宇?」




弱弱しく紘があたしを呼んだ。





顔が赤くなっていただろう顔ももう戻ったと思ったので、振り向いた。






紘は、とても悲しそうな顔をしていた。





「はぁ~~。」





急に紘がため息をついた。






な、何?





怖いんだけど。






紘は真面目な顔になった。







「由宇って、鈍感だよな?」