「由宇?」





「ん?何?」





「覚えてるか?ここで、俺達が約束したこと?」






なにか、紘と約束したことあったけ?





「う~ん、覚えてない。」






「そりゃぁ、そうだよな。だって、俺らが、5歳のときの話だもんなぁ。」






紘、それは記憶力良すぎだよ。





「そんな昔のこと、覚えてるわけないじゃん。」





「ハハハ、由宇は記憶力全然ないからな。」





笑いながら、あたしの頭を紘が、撫でた。





昔から、紘はあたしの頭をよく撫でる。





昔は、あたしが泣き虫だったから、慰めるために頭を撫でてくれた。