「じゃあ、俺は由宇と帰るから。」 山本 雅也が言った。 「ちょっと、あたし一緒に帰るなんて言ってないよ。」 紘のいる前でそんなこと何回も言わないでよ~。 「いいじゃんか、帰るやついないんだろ?」 ちょっと、友達いない見たいじゃんか。 時間的にいないだけだよ!! 「さぁ、帰ろう。」 山本 雅也があたしの手を引っ張った。 「ちょっと、離して!!」 ガシッ 山本 雅也が掴んでいる手と違うほうの手が誰かに掴まれた。