紘の目の前に立って、 「あたしも、紘のこと好きだよ。」 そう言って、紘に抱きついた。 「ほんと?」 嬉しそうに聞き返す、紘。 「うん。」 あたしが返事をすると、紘があたしの腰に手をまわして、あたしのことを抱きしめる。 「・・・、え~と、カップル成立ということで、学祭委員の企画を終了します。」 ステージのカーテンが閉まる。 会場内は、まだざわついている。 あたしは、今まで、生きてきた中で一番幸せな時を過ごしている。