10歳差恋愛


コンコン…



私は坂野さんに渡したお土産と同じものを手に持って、ドアをノックした。


でも、人が出てくる気配なんてこれっぽっちもない。


多分、この音楽のせいだろう。


私はもう一度、強めにノックしてみた。


「すみませーん!」


近所迷惑にならない程度で叫ぶ。



その時、鳴っていた音楽がピタリとやみ、足音がこっちに近づいてきた。



ガチャ



「あっ!夜分にすみません。
…隣に引っ越してきて、挨拶に伺ったのですが音楽聞いてましたよね?邪魔しちゃってごめんなさい。」



下げた頭を上げて、その人の顔を見る。



だが、私はその人の顔を見た瞬間、腰を抜かした。




なっ!なに!?

イ、イイ……