「あ、そうだったわね。私は、坂野和子って言うのよ。」
「坂野さんですね!分かりました。…では、私はこれで失礼します。」
私は坂野さんに軽く頭を下げて、クルリと反対をむき、ギシギシとうるさい階段を上った。
次は、私の部屋のお隣さまかぁ。
坂野さんに優しくされた私は、完全に浮かれているのか、鼻歌なんかも歌っちゃってる。
104号室
それが私の部屋のお隣さま。
ドアの向こうから聞こえてくるのは、ロックみたいな激しいのじゃなくて、ロックより少し控えめの音楽。
こっちまで聞こえてくるなんて…どんな大音量で聞いてるんだろう。
少しだけ興味出てきた。

