10歳差恋愛

車からピョンと飛び降り、ニコッと笑って見せると


、おばあちゃんも私に応えて精一杯の笑顔をくれた



ああ…この優しい笑顔もしばらく見れないのかぁ。


そう思うと、ジワリと熱いものが胸にこみ上げてきた。


私は、名残惜しそうにおばあちゃんに手を振って、


背をむけ、目の前にドカンとたつ古いアパートに向

かった。

ギシ…ギシ…ギシ…ギシ…


今にも壊れそうなボロボロの階段を上がり、〈103


号室〉と書かれたプレートがぶら下がってある部屋
の前にたった。

ここがこれからお世話になる部屋


私は部屋の前で一礼して、とりあえずそこに荷物を置く。


一応…引っ越してきたわけだし、このアパートの主


と、お隣さまには、あいさつしなきゃいけないよね。


でも…もうこんな時間だし、迷惑かな?


いや…あいさつは絶対しないと失礼だよね。


けど…こんな時間に迷惑だって思われたくない。


やっぱり明日にしようか。


頭の中で自問自答を繰り返し、結局私はあいさつに
行くことに決めた。