結局ウサギのことが気になって図書室で数冊本を借りてすぐに学校を後にした。

途中、ペットショップでエサとブラシを買った。

ウサギは毎日ブラッシングをしないといけないらしい(生物の先生に聞いた)



学校から徒歩15分の近場にあるマンションで私は一人暮らし。

両親は2人とも海外出張というグローバルな家族である。


エレベーターで5階まで上がって一番奥の部屋に鍵を差し込む。


「ただいまー!」


私は急いで靴を脱いでリビングに置いてあるダンボールの元へ急いだ


「ウサギさん、ただい......ま、」


新しく用意したダンボールの中を覗くと、そこには何も居なかった。

あ、あれ?

急いでソファの下やテレビの下、それからキッチンをくまなく探すけど、居ない

......ウサギさん、

心配で心臓が速さを増して脈打つ。


辺りを呆然と見渡していると寝室の扉がほんの少しだけ開いているのが目に入った


まさか

ウサギが扉なんか開けるはず無い

そう思いながら私はそっと寝室に入って電気を付けた。