樹くんは、

学年いや、学校1のチャラ男なんです。

「あんなさんさぁ、髪の毛さらさらだよね」

樹くんは、慣れた手つきで私の髪を触る。

それだけで、顔に熱がいく。

「そ、そんなことないですっ」

「顔、まっかっか。男に免疫全くないでしょ。あんなちゃん♪」

図星をつかれたのと、馬鹿にされたことで、

さらに私の顔は熱をもつ。

「馬鹿にしないでくらひゃいっ」

「あはははははは」

樹くんは、おなかを抱えて笑っている。

そんなに笑わなくていいじゃないか。

はぁ。最悪だ…。