暴走族総長は婚約者~甘い1ヶ月同居~

結局、安売りしていたじゃがいもを買ってカレーライスを作った。



結構上手にできた方だ。



咲夜君、まだかな。



お風呂の準備でもしとこうかな



ブゥオーン



お風呂を洗っていたらバイク音が聞こえた。



帰ってきた。



ガチャ



「お、おかえり」



「出迎えとかいらないのに」



やっぱ、素っ気ない。



「か、カレーライス作ったんだけど、食べてくれる?」



「食べる」



良かった



「はい、美味しいかわからないけど…」



食べれれば何でもいい。そう言って咲夜君はカレーを口にした。



か、顔が恐い。


ま、まずかった?



「超うめぇ」



一瞬見せた笑顔に心が高鳴った



…俺こんなうまい飯いつも食い損ねてたのか。なんてブツブツ言いながらおかわりまでしてくれた。



「これからも、作ってよ。
俺、また食べたい。」



その言葉が嬉しかった。



今日、たった一日だけれど、咲夜君が食事の事になると上機嫌になることがわかった。



そして、咲夜君の笑顔が頭から離れなかった。