「ご、ごめん、咲夜君!」


安心しちゃってずっと咲夜君に抱きついたままだった。


「大丈夫」


「後、助けてくれてありがとう。」


「俺のせいで、ごめんな?」


ん?あんま、意味がわからないけど…


「多分、あれライバルの下っ端。
俺のせいで怖かったよな?わりぃ。
たまたま、家に忘れ物取りに帰ってる最中だったからよかったけど。」


こんなに話す咲夜君…初めて見た。

無愛想だと思ってたけど。


「とりあえず、アンタはもう寝な?
夜遅いし、明日も学校だろ?俺、ちょっと出掛けてくるけど、戸締りしっかりしとけよ?」


もう、出掛けちゃうんだ。
…なんか寂しいな。


…寂しい?私、寂しいって思った?まさかね。


「おやすみ」


ドキッ


わからないけれど、一瞬胸が高鳴った?
何?このモヤモヤ