暴走族総長は婚約者~甘い1ヶ月同居~

私はとりあえず、トイレに隠れた。


そして、震える手で拓海君に電話しようとした。


けれど、困惑している私は咲夜君にかけていた。


何回かコールがかかってから、咲夜君の声が聞こえた。

よかった。


安心して今の状況を説明しようとした。


「た、助けて!」

ツーツー…

電話が切れた。


見捨てられたと思った、その時


バン!


トイレのドアが開いた!

と、思った私は目を瞑って死ぬ覚悟をした。


あ、あれ?
何もされない?


ゆっくり目を開けると…ドアは開いてなかった。


安堵の溜め息をついた直後、今度は本当にトイレのドアが開いた。


「こ、殺さないで!」