運命~すぐそばの君~

まだ声変わりが完全に終わっていない
少し低い声。。。


優しい声。。。








少しの期待を持ちながら


振り向くと





やっぱり…





あの綺麗な顔立ちに

真っ黒の短い髪。





「えっ…っとー…大丈夫?」



見とれてしまっていた私に
少し戸惑いながら聞いてくれた。




どうしよ。。。




「だ、大丈夫です!!」




緊張してる




なんせ、話したのは初めてだったから。



固くなってる私に


「本当?なら良かった」





と言ってニコッとほほえんだ彼。









ドキッ///









ダメだ。
格好良すぎるよ








山下くん。





私に笑顔を見せた後少し
見とれてしまった。





「優斗ぉー。いこーぜ」



山下くんの隣にいた男の子が言った。






「お、おう!ぢゃ」




そう言って去っていった彼。






どうしよう。




嬉しすぎるよ


身長が低くて良かった!
って初めて思ったよ。








うるさい。


うるさいよ





ドクドクと




音を立てる心臓。




もちろんこの日の塾は集中出来るわけがなかった。