チャリパイ・スピンオフ~テロリスト羽毛田尊南~


次の瞬間、アパッチの機関砲が火を吹いた!


DA DA DA DA DA DA!!


「うぎゃあぁぁ~!!」


アニキ達がジュースを買おうとしていた自販機は、瞬く間に蜂の巣になってしまった。


「まだ何も買ってないのに!」


「120円返せ~!」


悲痛な叫び声を上げながら、アニキ達は急いで車に乗り込み逃走した。


「何であんなもんが俺達を追って来るんだ!」


「アイツら一体何者なんだ!」


アニキ達には、自分達を追って来る彼等の正体が皆目見当つかなかった。


アニキは、彼等の正体を確かめようと車の窓を開け身を乗り出して後方を見上げた。


その時である!


サトがヘリから撃ったライフルの弾丸が、アニキの頬をかすめた。


「ひっ、ひえぇ!」


頭を狙って外した訳では無い。
わざとアニキの頬をかすめるように撃ったのだ!


その狙撃の腕前を示すように、今度はアニキ達の車のサイドミラーの中心をそれぞれ一発ずつの弾丸で撃ち抜いた。


「アイツら、ハンパじゃねえ!プロの殺し屋だ!」