チャリパイ・スピンオフ~テロリスト羽毛田尊南~


なんの事はない。アニキ達の車のすぐそばには、ジュースの自販機があった。


「なんだよ~♪あそこにあるじゃねえか♪」


ようやく落ち着いてまともな飲み物が飲める。
アニキとヤスは、ポケットの小銭をあさりながら、二人して車を降りた。


「何にしようかな~♪
コーヒーか…炭酸も捨てがたいな……」


嬉しさを隠しきれない顔で自販機の飲み物を選んでいると……





バラバラバラバラバラバラ……


「ん?あれは何の音だ?」


空の方から聞こえてきたその音は、徐々に大きくなり、その姿もアニキ達にはっきりと見える所まで近付いてきた。


「あれは…まさか……」


二人の方に向かって近付いてきたのは、一機のヘリ……しかも、只のヘリでは無い。







「ありゃあ~『アパッチAHー64』じゃねえか!!」


アパッチAHー64……ミサイルにロケット弾、機関砲を搭載した、軍事用攻撃型ヘリコプターである。


「バカめ~♪これからが本番だよ!」


中に乗っていたのは、羽毛田とサトの二人だった。