『目には目を!
爆弾には爆弾を!』である。
アニキは、ダイナマイトを一本持ち、ニヤリと口角を上げながらライターで火を点けた。
「ウリャア~~!
これでもくらえっ!」
パチパチと導火線の火花を踊らせながら、アニキの投げたダイナマイトは緩やかな放物線を描き、セイ、ゆみ、そしてメイの立つ方へ向かって行った。
「よ~し♪行けぇ~♪」
そして、見事なコントロールでダイナマイトが標的に到達しようとした、その時……
「笑止、コースが甘いっ♪」
カキーーン!
野球ファンで、自らも中学時代ソフトボール部で三番サードのレギュラーだった“ドラゴンゆみ”が、腰の入った鋭いフルスイングでダイナマイトを打ち返した!
「ありえね~~~っ!」
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