「ヤス!お前、何でここに居るんだ?」 後ろから声をかけて来たのは、先程見張りを交代した筈のアニキだった。 「あれ?アニキ……おかわりでも貰いに来たんですか?」 「何言ってんだ?…変なヤツだな……俺はさっきからここに居たぞ……」 「???……」 その頃、倉庫の中では…… 「アイツ、“マギー・シン”様の変装にまんまと騙されやがった♪ さすが俺~♪」 来々軒の出前持ち、そして倉庫に姿を現したアニキは、すべてシンの変装だったのだ。 「一億円はゲット♪ 後は鶴田教授を探さないとな……」 .