「どこだ!冷たい飲み物どこだ~~!」
倉庫を飛び出したヤスが、辺りをキョロキョロと見回すと、50メートル程離れた先で保冷トラックと共に何やら即席のカウンターで、飲み物を売っている女性二人の姿が見えた。
「あれだ!」
ヤスは、ありったけの力を振り絞ってトラックの方へ走って行った。
「冷たい飲み物はいかがですか~~♪」
「くれっ!冷たい飲み物くれっ!」
販売員の女性は、笑顔で商品の説明を始めた。
「ただいまキャンペーン中で、最初の一杯は無料となっております♪
“リフレッシュドリンク”と“ヘルシードリンク”がありますが、どちらになさいますか?」
赤いペットボトルがリフレッシュで、緑のボトルがヘルシーなのだそうだが……
「どっちでもいいよ!
早くしてくれっ!」
とりあえず、赤いボトルを受け取ったヤスは、急いでキャップを開け、そのリフレッシュドリンクを一気に飲もうとした。
その時!
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