「なぁに~?」

彼女の目の前にぴょこりと出てきた。ショートカットで前髪をお花の可愛いピンでとめている背の小さい少女が彼女に話かけた。


「友っ!どしたのっ!?」

びっくりした顔でそー言った。


「どーしたもこーしたもナイヨッ!今の子、けっこうキツく言ったねぇ。」


眉毛がピクピク動いてこっちを見つめる。


「そう?」

涼しげな顔をして彼女は答える。


「そーだよ!学校イチの美少女《雪乃 青依》が告白の返事があーだなんて!!告白した子ショックすぎて皆その日の3日間は休んでるよっ!さっきの人もそーなるよ!」


友がワーワー騒いでいる。


「そーなんだ。って見てたの?まぁ、いっか」

「てきとーなところが青依の残念なところ・・・」


はじっこで友がシクシク泣いている。


「おーい」


男らしい女の人の声がする方に2人が振り向く。
↑(どっちだよw)


「あー千夏ぅ~おはよ~」

友は元気のなさそうに挨拶をした。


「おーおはよー友、青依。」

「うん、おはよ」

青依は女子には、わりと優しい。


「もうHR始まるぞ」

千夏は2人の手をひぱった。


「えっ!?もうそんな時間!?」

友がさけぶ。

「あー今日友が日直か」

「そーそーマジやんなっちゃう!」


友は千夏に語った。


「あいつが朝なんかに告ったりするから・・・」

青依がブツブツ言っている。


「青依って男子に酷いよな?」

「そーそーゴミ扱い?」


千夏と友が顔を見合わせた。


「えっ!なんか酷い!」


ショックを受けた顔だ。


「何で青依はそんなに男子が嫌いなの?」


友が眉間にしわをよせた。

「そーそー俺みたいなイケメンでも嫌いか?」


突然出てきた1人の男性が青依に話かけた。


「うん嫌い。つかすっこんでて翔君。」


いっけん可愛らしい笑顔だが、その裏はかなりヤバイ。


「相変わらずだよね・・・青依・・・」


翔は青依たちについて行くようにトボトボと歩く。


「もう1回きくけど、何で?」


友は青依を見つめる。


「だって・・・」

「「「だって!?」」」


3人はハモッた。


「だって・・・男は・・・悪の引きがね・・・だから・・・」

青依はボソボソッと言った。


「は?」

「悪の・・・?」

「引き・・・がね・・・?」


3人はびっくりした表情。


「うん・・・色々と・・・ね・・・」


青依は暗くなった。


「そっか・・・何かごめん・・・青依」

「ううんっ!!大丈夫!!」

3人は教室についた。