《青依》

「はぁ!?」

誰もいない廊下に彼女の声が響いた。

彼女の目の前のにもう1人、男性が立っている。


「ずっと前からすきでしたぁ!?きっと幸せにしますからって・・・あんたさぁっ!・・・は?」


彼女は男性を「このクソが」という目でそー言った。
どーやら告白をしているよーだ。


「へ?」


男性は彼女にかなり驚いている。まぁ、無理ないけどね・・・。だって前から好きだった子があんなんなんて・・・ね。


「ずっと前からって、ずっと前から私のこと見てたの?キモッ!てゆーかきっとじゃ幸せにできないかもしれないんでしょ?それじゃーねぇ・・・頼りなさすぎっ!ダメ、あなたとわ付き合えない。何回告白しても絶対ダメ!!」


腕を組み、そう男性に言いつけた。


「うっ・・・」


男性は何も言えない・・・すると男性はいきなり歩き出した。まるで彼女を攻めるように。止まったと思ったら彼女を壁にドンッとおしたおした。そして手は彼女の頭の上におき、彼女を見下ろして睨みつけた。


「ちょっと可愛いからって生意気なんだよ!」


怒鳴りつけるように言った。


「最高の褒め言葉・・・どうもありがとう」


彼女は「ニコッ」と優しく微笑んだ。だが、すぐ腕を組み男性を見上げた。


「でも、そこが好きなんでしょ?」


クスッと笑う。すると男性の顔がカァッと真っ赤になった。地味に上目使いになっている。すると男性は手をはなした。


「じゃ~ね~」

彼女は笑顔で顔の前で手をひらひらと軽く振った。


「くそっ!」


と顔を真っ赤にして教室へ走って行った。

「はぁ・・・」


彼女は男性が走って行くのをながめ、ため息をした。