<< チュルチュル >>

小鳥の鳴き声で起きた
隣の圭太が寝ているベッドをみると、圭太が居なかった。

「圭太ー?」
「お前起きるのおせーぞ、おはよう」
「な、何でおこしてくれなかったのよ。」
「何度もおこしたけど、お前起きなかったもん」

そういって、圭太は朝ごはんを作って待っていてくれていた。

「待っててくれたんだね、ありがとう。」
「うん。・・、さあ食べようぜ」

・・・。
また沈黙だ。何か話そう
『あ!』
お互いかぶった。

「圭太先に話して。」
「おう。お前好きな奴いるんだな?」

圭太が少し怒り気味で問いかけてくる

「あ、うん。一応、ね」
「誰だよ、あ!渡辺だったりして」
「ひえええ?!そ、そ、そんな、わ、訳ないじゃん」
「分かりやす。」
「だ、黙っててね。」
「さあな、んじゃあ俺先に学校行くわ。気をつけて行けよ」
「あ、うん!行ってらっしゃい」
「あそだ、忘れ物、ちょっと苺香きてー」

そして、圭太がいる玄関へ向かって行った。

「何忘れた..ん」

またキスだ。昨日と一緒のようなふわふわしたキスを落とす

「んじゃあ行ってくるわ。」
そうして、圭太は学校へと向かった。

「圭太のバカァァァ!」


改めて圭太と言う人間は"危険"だということが分かったのだった。