「いつもここに来るの?」 「うん。」 「癒来も今度から来ようかな……。いい?」 「……好きにしたら。」 「うん!……嫌なことがあったら来ようかな……。夜霧くんはこの景色を見るためにここに来るの?」 「俺は……ここに来ると、落ち着くんだ。嫌なことも、ここにいたら忘れられる。」 そう言った横顔は、気のせいかもしれないけど、どこか悲しそうだった。