「どうした?大きな声で叫んだりして。」 「え……?……あぁっ!気にしないで!」 一気に顔が赤くなる。 がむしゃらで叫んだのが聞かれていたと思うと、恥ずかしくなった。 「お前サボリ?」 「まぁ……。」 「ふーん。意外。」 そう言って、スタスタ歩き出した。 どこ行くんだろ……? カンカン―― ハシゴをつたって上へ登り、そこに腰掛けた。 じっと景色を見ている。 ……何かあるのかな? そう思って夜霧と同じようにハシゴをつたう。