狼と仔猫

「わたし…名前、ないにゃん…」

「えっ…
名前、ないの?」


「うん…」


狼はしばらくして、ひらめきました。


「おれが可愛い名前つけてやるよ!」


仔猫はびっくりしましたが、クロを信じることにしました。

「ありがとにゃーん!」


このとき、仔猫ははじめてクロに笑顔を見せたのでした。